「あれ、ダンベルヒーローって3人だったよな? 最近こうしって人を見かけないけど…」
そう思って検索したあなたは、きっと動画を何度も見返した口だろう。2023年3月、突然発表されたメンバー脱退。しかも、その報告動画に当の本人は現れず、リーダーのけいが一人でカメラの前に立っていた。
あれからもう3年近くが経つ。今回はあらためて、ダンベルヒーローこうし脱退の真相と、彼が今どこで何をしているのか、たどれる限りの情報をまとめてみた。
なぜダンベルヒーローを辞めたのか?公式発表に残る違和感
ことの発端は2023年3月22日。チャンネルにアップされた「皆様にご報告があります。」という動画一本だった。
けいの口から語られた脱退理由は、驚くほどシンプルだ。
「こうし本人に、他にやりたいことが見つかったんです」
喧嘩したわけでも、仲が悪くなったわけでもない。そこだけは「一切ない」と強く否定していた。むしろ、相方として「正直反対したい気持ちもあった」と本音をこぼしつつ、「最終的には応援する一択」と送り出したという。
ただ、ファンのあいだでモヤモヤが残ったのも事実だ。だってそうだろう。本人がひと言も語らないまま、突然アカウントも消して姿をくらましたのだから。
「本当にやりたいことが見つかっただけなのか?」
「何か裏があるんじゃないか?」
SNSが静かになればなるほど、憶測だけは一人歩きしていった。
こうしは今どこで何をしているのか?糸口は長野にあった
脱退後のこうしについて、決定的な情報は驚くほど少ない。インスタのアカウントは削除され、Xのほうも2023年11月を最後に更新が止まっている。
ただ、彼の足取りを追ううえで外せないキーワードが「シーシャ」だ。
実はダンベルヒーロー在籍時から、こうしは故郷の長野県松本市でシーシャバーを経営していた。店名は以前「shi-side」だったが、現在は「Ryo-Side」に変わっている。この店が、脱退後の彼の活動の軸になっている可能性は高い。
「新たな夢」の中身は結局明かされなかったが、もともと手がけていた店に本腰を入れ直した、と見るのが自然だろう。表舞台から姿を消したとはいえ、地元で静かにオーナー業を続けているのだとしたら、それはそれで納得できる。
ブレイキングダウン挑戦の夢はどうなった?
過去の動画で、こうしは「ブレイキングダウンに出たい」と公言していた時期がある。オーディション対策らしき筋トレ動画も残っていて、当時は本気度が伝わってきた。
しかし、今のところ実際に出場したという公式発表はどこにもない。
格闘技イベントへの参戦には、ある程度の情報発信や実績の積み上げが必要だ。SNSを完全に閉じてしまった今、少なくとも近いうちのサプライズ登場は考えにくい。とはいえ、完全に「やめた」と言われたわけでもないから、心のどこかで待っているファンは少なくないはずだ。
けいとの関係は壊れていない
気になるのは、リーダーだったけいとの現在の関係だ。
脱退発表の時点では「仲が悪くなったわけじゃない」と言っていたけい。その後、公の場でこうしの名前を出すことはなくなったが、悪く言うような場面も一切ない。
地元が同じ松本市で、学生時代から長いつきあいだった二人だ。ビジネスとしての方向性は分かれたとしても、根っこの部分で縁が切れているようには見えない。少なくとも、泥沼の喧嘩別れではないことは、動画の表情や言葉の端々から伝わってくる。
こうしのプロフィールと素顔
表に出ている情報は意図的に絞られているが、本人の発言やけいの口から漏れた断片を集めると、以下のような人物像が浮かび上がる。
- 年齢:1996年2月20日生まれの30歳(2026年5月現在)。けいが「メンバーは全員同い年で平均26歳」と言っていた2021年時点の情報から逆算したもので、あくまで推定だ。
- 出身地:長野県松本市。けいと同じ地元で、学生時代からつながりがある人物。
- 身長:非公開。ただ、身長190cmのけいとの並びから、175~185cmあたりではないかと推測されている。
- 本名:非公開。
あえてプロフィールを開示しなかったのは、動画上のキャラクターと実生活を分けたかったのかもしれない。実際、シーシャバーの経営者としては本名に近い名前で活動している形跡もある。
なぜ本人不在のまま卒業を発表したのか?
これは今もって謎のままだ。
普通、メンバーが脱退するときは本人から直にメッセージが伝えられる。それがファンへの筋だし、当人にとっても区切りになる。にもかかわらず、こうしは一度も自分で語らずに去った。
ここから先は想像でしかないが、「語らないこと」そのものが彼なりの決意だったのかもしれない。あるいは、単純にカメラの前に立つこと自体に疲れてしまったか。
いずれにせよ、3年以上経った今もダンベルヒーローの動画にこうしを探してしまうファンがいるのは、それだけ彼の存在が大きかった証拠だろう。
ダンベルヒーローこうし脱退から見える「もう一つの選択肢」
この一件を単なる「YouTuberの卒業」で片づけるのは簡単だ。でも、彼が選んだのはまったく別の生き方だった。
動画再生数やチャンネル登録者の伸びに一喜一憂する世界から距離を置き、地元で自分の店を持つ。それって、言うほど簡単な決断じゃない。むしろ、一度つかんだ名声を手放してまでやることとしては、相当に覚悟がいる。
シーシャバーという業態は、ここ数年じわじわと人気を伸ばしている。都心だけでなく地方都市にも愛煙家のコミュニティができていて、趣味と実益を兼ねたビジネスとして注目されている。こうしがそちらに軸足を置いたことは、彼なりの「やりたいこと」の具体像だったのかもしれない。
今のところ彼が公の場に戻ってくる気配はない。けれど、生き方は人それぞれだ。画面の向こうで笑わせてくれた男が、画面の外で自分らしい人生を選んだ。それって、コンテンツの消費者としてちょっと寂しくはあるけど、すごく悪い話じゃないと思う。
ダンベルヒーローこうし脱退の真相は、結局「本人が語らなかった」ことに尽きる。でも、その沈黙ごと含めて、彼の物語はまだ続いているんだろう。

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